特集2017年9月13日更新
「iPhone X」など新作発表!アップル発表会
毎年恒例のAppleの秋の製品発表イベントが、日本時間13日深夜2時より開催されました。今年はiPhoneが発売されて10周年。10年目の特別なiPhoneとして「iPhone X」が発表されました。また、従来シリーズの新作として「7s/7s Plus」を飛ばして「8」と「8 Plus」も発表。さらには「Apple Watch」や「Apple TV」の新作も発表されています。「iPhone X」はどんな仕様に?「8」はどんな進化を?それぞれ、見ていきましょう。
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10年目の特別なiPhone。「iPhone X(テン)」
10月27日(金)予約開始、11月3日(金)発売
Appleが9月12日(現地時間)、米国の新本社キャンパスで新型iPhoneのプレミアムモデル「iPhone X」を発表した。日本を含む世界各国で10月27日に予約を開始し、11月3日に発売する。日本ではNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが取り扱う。カラーはスペースグレイとシルバーの2色。ストレージ容量は64GBと256GBの2種類。
有機EL5.8インチディスプレイ採用
ディスプレイには5.8型、1125×2436ピクセルの有機ELを採用。Appleは「Super Retina Display」と呼んでおり、iPhoneにふさわしい品質に初めて到達した有機ELだという。狭額縁設計により、ベゼルのほとんどないデザインを実現。4つのコーナーはカーブしており、持ちやすさにもこだわった。Dolby VisionとHDR10コンテンツの再生に対応するほか、環境光によってホワイトバランスを自動調整する機能も備える。
「ほぼ縁無し」で小さなボディに大きなディスプレイ
iPhone Xは、最近のスマートフォンでトレンドになりつつある、ベゼル(額縁)のほとんどないデザインに仕上げてきた。ディスプレイは3機種の中では最も大きい5.8型だが、高さはiPhone 8 Plusの158.4mmより14.8mm短い143.6mm、幅はiPhone 8 Plusの78.1mmより7.2mm細い70.9mm。狭額縁設計の恩恵で、iPhone XはiPhone 8 Plusよりも小さなボディーとなった。
消えたホームボタン
従来のiPhoneでは、ホームボタンが、ホーム画面への移動、マルチタスキング画面の呼び出し、Siriへのアクセス、スリープ解除、Touch IDなどに用いられていた。ホームボタンがないiPhone Xでは、画面の下からスワイプアップしてホーム画面に移動する。上にスワイプした指を止めるとマルチタスキング画面になる。Siriはサイドボタンを長押しする。
スリープ解除は、端末を持ち上げるか、画面をタップする。そしてアンロックや認証には顔認識Face IDを用いる。
Touch ID(指紋認証)から顔認証(Face ID)に
iPhone Xはホームボタンがなくなります。つきましては指紋センサーもなくなります。代わりのロック解除システムに、Face IDという顔認証システムを使います。
暗い場所でも使えるし、ヘアスタイルを変えてもメガネをつけても帽子をかぶっていても、自分のオーナーの顔を認識するんですって。
汗かきで、Touch IDとの相性が悪かった僕みたいな人にはありがたいシステムだ!
ついに実現、ワイヤレス充電。でも高速充電も使えそう
iPhone 8/8 Plus/Xの3機種とも、新たに国際標準規格「Qi」に準拠したワイヤレス充電に対応した。Qiに対応した充電パッドに置くことで、Lightningケーブルを刺さなくても充電することができる。いずれのモデルも、本体背面にはシリーズで最も強度があるというガラス素材を採用した。
バッテリー稼働時間は、8/8 Plusに関しては「7/7 Plusとほぼ同等」とする。iPhone Xは「iPhone 7より約2時間長持ちする」という。
新モデルの「iPhone X」「iPhone 8/8 Plus」はとうとうワイヤレス充電に対応しましたが、いっぽうで地味に便利そうなのが高速充電機能の搭載。そして、それぞれの製品ページでは高速充電機能の詳細について解説されています。
どうやらiPhone XやiPhone 8/8 Plusの試作ハードウェアではApple USB-Cアダプタを利用し、USB-C→Lightningケーブルで接続すると、30分で最大50%の充電が可能なんだそうです。朝忙しくて一気に充電したいときなど、この機能が役に立ちそうですね!
進化した縦型デュアルカメラで色々遊べそう
iPhone Xのインカメラは、Face IDのための技術を詰め込んだ「TrueDepthカメラ」により、従来のFaceTime HDカメラになかった「ポートレートモード」や、さまざまなライト効果を試せる「ポートレートライティング」(ベータ版)、リアルタイムに顔の向きや表情をキャラクターに変換して動く絵文字にする「アニ文字」機能を新たに搭載した。iPhone 8/8 Plusのインカメラは7/7 Plusと同じFaceTime HDカメラとなる。
iPhone Xのアウトカメラは、7 Plus/8 Plusとも異なり、2つのカメラモジュールを縦に配置した。片方が広角で絞りはF1.8、もう片方が望遠で絞りはF2.4となる。広角、望遠両方に光学式手ブレ補正を搭載した。iPhone 7 Plusは広角側F1.8、望遠側F2.8で、望遠側には光学式手ブレ補正を設けていなかったので、iPhone Xは望遠側がより明るく、手ブレに強くなったといえる。
わりと尺を使ってお披露目された新機能「Animoji」。これはiPhone Xに新たに搭載されたTrue Depthカメラを利用した機能で、ユーザーの顔を使ってEmojiをアニメーションのように動かせるというものです。アニメーションな絵文字でAnimojiなんですね。
あれ、ゴールドは?スペースグレイとシルバーの2色展開
「iPhone 8/iPhone 8 Plus」では新しいゴールドフィニッシュが加わったのに、まさかのiPhone Xでのゴールドのラインナップ落ち…。これは、噂の製造上のトラブルが関係しているのでしょうか。うむむ…。
個人的には来年になってからのカラーリングの追加があると信じたい! いや、信じていますよ!
気になる価格は…
アップルの公式サイトによると、SIMフリー版の64GBが11万2,800円で256GBが12万9,800円(それぞれ税別)となっています。ドコモ・au・ソフトバンクの各キャリア対応版の価格については、今後、それぞれのキャリアから別途価格が発表される予定です。
「s」を飛ばして「8」に。iPhone 8/8 plus
9月15日(金)午後4時1分予約開始、9月22日(金)発売
基本的には「7」のパワーアップ版
ディスプレイを変え、従来のiPhoneとは別物と呼べるほどの進化を遂げたiPhone Xに対し、iPhone 8、8 Plusは従来のiPhoneをパワーアップさせた形の端末だ。ホームボタンやTouch IDはiPhone 7、7 Plusと同様に搭載されており、サイズもほぼ変わっていないため、手に取ったときの印象も従来モデルに近い。
「7からのデザイン踏襲だが、背面はガラスに。
iPhone 8/8 Plusの基本的なデザインはiPhone 7/7 Plusから大きく変わっていないが、背面の素材が従来のアルミからガラスに変更されている。背面がアルミなのはiPhone 5からiPhone 7/7 Plusまで続いており、ガラスを採用するのは「iPhone 4s」(2011年発売)以来だ。これはiPhone 8/8 Plusがワイヤレス充電に対応したためで、アルミだと充電時に干渉を起こすためだと考えられる。
「より大きくより高速」になったカメラ
アウトカメラの画素数は1200万画素(12M)と変わらないが、イメージセンサーは新しいものに進化。「より大きくより高速な」新型センサーと新しい信号処理(デジカメ的にいえば、画像処理エンジンが新しくなったというとこか)で、暗いところでのオートフォーカスが速くなり、ノイズも減ったといっている。
液晶には「True Tone」を採用し自然な映像に
ディスプレイは2機種とも液晶だが、これまでiPadシリーズに搭載されてきた「True Tone」を採用。これは、環境光に合わせて液晶の色味を変え、より映像が自然に見える技術で、iPhoneシリーズでは初の採用となる。ハンズオン会場の環境では、やや黄色味ががかって見えたが、True Toneをオフにするとより青っぽく見えるなど、その効果を確認できた。
「X」にはない「ゴールド」色も魅力
最後にもう一つ、iPhone 8シリーズには新しくなったゴールドが追加されている。これまでのゴールドとローズゴールドの中間のような、優しい色合いのゴールドで、ガラスとなった背面と相まって、キャンディーのような、かわいらしいキャラクターとなった。
実機を少しでも早く入手したいのであれば、このゴールドを目当てに、iPhone 8もしくはiPhone 8 Plusを選ぶのが妙手といえるかもしれない。
気になる価格は…
アップルの公式サイトによると、SIMフリー版のiPhone 8は64GBが7万8,800円、256GBが9万5,800円。iPhone 8 Plusは64GBが8万9,800円、256GBが10万6,800円(いずれも税別)となっています。ドコモ・au・ソフトバンクの各キャリア対応版の価格については、今後、それぞれのキャリアから別途価格が発表される予定です。
iPhone以外の発表
Apple Watch Series 3
GPS+セルラーモデルが追加
米Appleは9月12日(現地時間)、「Apple Watch Series 3」を発表した。Series 2よりも処理速度が高速化しているほか、新たにLTE通信が可能なセルラーモデルをラインナップに加える。日本では9月15日に予約を開始し、9月22日に発売となる。
新たにGPS + Cellularモデルが追加され、Apple Watch単体でLTE通信に対応したのが特徴。iPhoneを一緒に持ち歩かなくても、通話やメッセージの送受信、4000万曲のApple Musicからのストリーミング再生、音声アシスタント「Siri」などを利用することが可能だ。
気になる本体のサイズやバッテリーの持ちは
セルラー通信ができるスマートウォッチは、アンテナなどの必要部品を収めるためにたいてい巨大になりがちでしたが、Series 3はSeries 2と同サイズです。それは、ディスプレイを丸ごとアンテナにしてしまうといった新たなテクノロジーによって可能になっています。
Apple Watchではこれまで、バッテリーの問題でLTE通信機能が搭載されなかったと言われています。ただでさえ24時間からせいぜい48時間しか使えないApple Watchが、さらに携帯の電波を捉えようとし続ければ、バッテリーの持ちはもっと悪くなるはずです。新たなプロセッサ、そしてディスプレイに加えられたと噂される変更によって、Series 3でのLTE通信が可能になったようです。
iPhoneと番号を共有できるサービス
一つの電話番号をiPhoneとApple Watchの両方で使えるサービスを、ドコモでは「ワンナンバーサービス」、auでは「ナンバーシェア」というサービス名で提供するそうです。詳しくは下記の記事からご参照ください。
また、一つの電話番号をiPhone (6 / 6 Plus以降)と「Apple Watch Series 3 (GPS + Cellularモデル)」の両方で使える「ワンナンバーサービス」を、9月22日から月額500円(税別)で提供。これにより、「Apple Watch Series 3 (GPS + Cellularモデル)」をモバイルネットワークに接続し、音声通話やモバイルデータ通信(LTE/3G)を利用できる。
また、プレスリリースによれば、ウェアラブル端末でもスマホと同じ電話番号で通話可能な「ナンバーシェア」というサービスを月額350円 (税抜) で提供すると述べています。
たとえば、スマートフォンを持たずに、ランニングなどのスポーツを行なったり、スマートフォンを置いて外出したりする際も、アクセサリ端末を使って、音声通話やモバイルデータ通信が利用できるという。
Apple TV
4K HDRに対応、最新ニュースのチェックも
4K HDRに対応した「Apple TV」の新モデル。iTunesのほか、Netflix、Hulu、AbemaTV、バンダイチャンネルなどのアプリに対応し、それぞれ4K HDRの高画質で楽しめる。
Apple TVは、テレビに接続して使うセットトップボックス。64ビットのA10X Fusionチップを採用し、CPU速度は2倍、GPU速度は4倍になった。4K HDRコンテンツはHDコンテンツと同価格で提供する。スポーツ中継をはじめ、ライブのテレビ配信を強化するという。
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