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井上尚弥がネリに負けるとすれば...識者が指摘する「万が一」 ネリ陣営が描いている勝利への「シナリオ」は

J-CASTニュース / 2024年4月30日 17時40分

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井上とネリの2ショット(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、31)が2024年5月6日、東京ドームで元世界2階級王者ルイス・ネリ(メキシコ、29)を相手に防衛戦を行う。

海外のボクシング専門メディアが井上の圧倒的有利を支持する中、ネリの勝機はどこにあるのか。

J-CASTニュースは、多くの世界王者を育てたTMKジムの金平桂一郎会長(58)にネリ陣営が描く勝利への「シナリオ」について聞いた。

「ネリはパンチを1発当ててからの連打が相当迫力」

過去に2度日本のリングに上がりドーピング疑惑、体重超過で世界王座はく奪などの失態を演じてきたネリ。今回は通常より早めの試合2週間前に来日し、コンディションを整えている。世界王座の承認団体WBCが規定する試合1週間前の事前計量も、当然のようにクリアし「優等生」ぶりをみせた。

下馬評は圧倒的不利ながら、「過去最強」の挑戦者と評価するメディアもある。果たしてネリは大番狂わせを起こすことができるのか。

金平会長は「井上選手は前回のタパレス戦で多少右フックを被弾する場面が見られました。ネリ陣営はその映像を見ているはずなので、つけ込むことができると考えていると思います」とし、ネリのボクシングスタイルを分析しながらこう解説した。

「ネリ選手はパンチを1発当ててからの連打が相当迫力ある。回転が速く連打がしつこい。山中(慎介)選手(元WBCバンタム級王者)は2戦ともこれにやられました。今回ネリ選手は1発を狙うというより、右フックや左ストレートで突破口を探すと思います。それをきっかけにして畳み込もうと考えているはず。そういうボクシングをイメージして相当練習してきたと思います」

そして「ネリ陣営はそれほど多くのチャンスはないと思っているはず」とし、ネリが勝利するパターンに言及した。

「ネリが序盤に仕掛けるのは非常に危険」

「ネリ選手は1発でKOするタイプではない。ただ、パンチは強いし、回転もよい。そこを最大限にいかしていこうと考えていると思います。試合展開は序盤に井上選手がどう出るか。ネリ選手が序盤に積極的に出るイメージがあるかもしれませんが、私はそうは思っていません。井上選手は序盤非常に強いので、下手に早く仕掛けるとやられてしまう。ですから、そこは仕掛けるタイミングを辛抱強く待つと思います」

強打を武器に、離れても接近してもボクシングができる万能タイプの井上。それに対し、ネリはファイタータイプのサウスポーだ。ネリはWBCバンタム級、WBCスーパーバンタム級で世界王座を獲得しており、戦績は35勝(27KO)1敗。左右どちらのパンチも強くスピードは世界レベルにある。

金平会長は「ネリ選手は井上選手の本当に少ない穴を探していかなければならない」と指摘する。

「序盤に仕掛けるのは非常に危険です。井上選手は序盤に相手へ大きなダメージを与えるのが得意で、相手が井上選手のボクシングをよく理解しないうちに大きなダメージを与えるというパターンが多くみられます。もし私がネリ選手の陣営ならば、『急ぐな』と言います」

さらに、解説をこう続けた。

「チャンスと呼べる場面は12ラウンドのうち、1回か2回あるかないかだと思います。この一瞬のスキに自分のパンチを畳み込まないと、ネリ選手は勝てないでしょう。ネリ選手が判定で勝つというのは考えにくい。ネリ選手は後半ペースが落ちると思います。ネリ選手が勝つとすれば、我々が想定していないようなことが起こった時です。『万が一』に近いレベルだと思います」

スポーツ紙の報道によると、井上、ネリともに29日にWBC規定の7日前計量に臨み、井上が57キロ、ネリが56.6キロでパス。本番の計量は試合前日の5月5日に行われる予定で、スーパーバンタム級のリミットは55.3キロとなる。

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