米国、OPECプラスからの原油輸入減少 一段の供給不足に
ロイター / 2023年10月27日 11時49分
10月26日、米国が石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」から海上経由で輸入する原油量は、過去1年間で着実に減少しており、米国がさらなる供給不足に直面していることが、調査会社のデータとアナリストの話で明らかになった。写真はカリフォルニア州 ロサンゼルスの港の外にいるオイルタンカー。2021年4月撮影(2023年 ロイター/Lucy Nicholson)
Stephanie Kelly Alex Lawler
[ニューヨーク 26日 ロイター] - 米国が石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」から海上経由で輸入する原油量は、過去1年間で着実に減少しており、米国がさらなる供給不足に直面していることが、調査会社のデータとアナリストの話で明らかになった。
米国の原油輸入減少は、OPECプラスによる供給削減に加え、サウジアラビアとロシアが両国合わせ日量130万バレルの自主的な追加減産を2023年末まで実施することを決定したことが背景にある。これにより、9月後半の原油価格は1バレル=90ドル超まで上昇。また冬の暖房シーズンを前に、サワー原油を中心に供給不足となった。
米調査会社ケプラーのデータによると、10月の米国による海上経由の原油輸入は日量平均247万バレルと、9月の292万バレルを下回る見通し。ナイジェリア、アルジェリア、サウジアラビアなどOPECプラス加盟国からの輸出減少も背景にある。
ケプラーの首席石油アナリスト(米州担当)は「米国の原油輸入減少はセンチメントに影響する。在庫が抑制され、最終的には価格に影響が及ぶ」と分析した。
一方で、サウジが中国への原油輸出を増やしていると指摘。ケプラーのデータによると、9月の中国向け輸出は日量約160万バレルと、8月の120万バレル、7月の137万バレルを上回った。
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