見定める“風向き” 任期満了まで1年半 北海道内 総選挙に向け各党の動きは

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先月の衆議院補欠選挙で全勝した立憲民主党と、全敗した形の自民党。次の総選挙に向け、道内でも各党の動きが活発化しています。

札幌市内の老舗ジンギスカン店。そこに姿を現したのは。

立憲民主党 泉健太代表）

「どうも、こんにちは」

野党第1党立憲民主党の泉健太代表です。1日に北海道入りした泉代表。札幌市内でメーデーの大会に出席した後、支持基盤の連合北海道の役員らが昼食を取る店を回りました。

立憲民主党 泉健太代表）

「いつ総選挙かわからない事態が緊迫してきている。北海道の選挙区全員当選に向けて頑張らせていただきたい」

先月28日投開票の衆議院補欠選挙で、立憲は「保守王国」島根1区を含め、3選挙区全てで公認候補が勝ちました。

道内では去年の知事選で推薦候補が惨敗した立憲ですが、前回の衆院選では北海道12の小選挙区のうち5つで勝利し、与党と互角に戦っています。泉代表が見据えるのはかつての「民主王国」の復活です。

立憲民主党 泉健太代表）

「全選挙区で今回当選を果たし、一気に政権交代の流れを作るのは北海道だと思っています」

かたや、補欠選挙で不戦敗も含めて全敗した与党・自民党。最大派閥だった安倍派などの裏金事件を受け、逆風が吹き荒れています。

2000万円以上の政治資金収支報告書への不記載があり、党から役職停止処分を受けた堀井学衆議院議員。政治姿勢に反発した地元の党支部が次の選挙での候補者差し替えを求める事態に発展。

およそ990万円の不記載があり、党から戒告の処分を受けた和田義明衆議院議員は、ホームページで釈明したものの、記者会見などは開いていません。

街の人は…。

「（裏金問題）納得してないよ、もちろん。そんな大金誰も持ってないでしょ一般の人たちは」

「納得したいと思うんだけど、わたしは自民党が好きだから…納得したいと思うけどなんか、しきれないものがある」

自民党 道8区から出馬予定 新人・向山淳さん）

「政治と普通の感覚が乖離していると思っています。世代交代も含めて自民党を変えていく推進力になりたい」

子育て世代の女性などを対象としたミニ集会を開くのは、自民党で道8区から出馬予定の新人・向山淳さん。日々の活動の中で、自民党への逆風を感じるといいます。

「街に立っていると厳しい声をかけられる事が非常に多い。（新人として）変えていってくれという期待もあると感じている」

厳しい事態に自民党道連のトップ中村裕之会長は。

自民党道連 中村裕之会長）

「自民党というだけで不信感を持たれていると思いますので自民党として、やはりしっかり国民の皆さんを守っていけるのは自民党だとしっかり訴えていく必要があると思っている」

こちらは、次の衆院選で立憲に代わる野党第1党を目指すとしていた日本維新の会。

道内では札幌市内の選挙区を中心に候補擁立を進める考えです。

日本維新の会 山崎泉幹事長）

「公募なり、面談なり、そういった方々は多く来ているので、そういった人たちと様々な話をしながら、今後多くの擁立を実現していきたい」

任期満了までおよそ1年半となり、いつ解散してもおかしくない衆議院。道内でも各党の動きが熱を帯びてきました。