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「俺、子供はいらない」毎回避妊する夫に、苦しんだ妻の決断は/結婚人気記事BEST

女子SPA! / 2024年4月1日 15時47分

「赤ちゃんはかわいいと思うよ。だけど自分が子どもをもつかどうかは別の話じゃん、と。

 いやいや、それはおかしいでしょという話になって。結婚するということは、子どもが生まれてもいいということじゃないの? と私は頭がこんがらがっていきました」

 結婚は家庭をもつこと、イコール当然のこととして子どもを受け入れることだと、アカリさんは認識していたのだ。だが、夫はまったく別の考え方をしていた。

◆「自分の人生が阻害されるから」

 夫の真意を知って、アカリさんは戸惑(とまど)い、悩んだ。子どもを持たない結婚生活を送り続ける気持ちはなかったからだ。

 もちろん、子どもができないことはあり得る。だが、できないことと、できるかどうかわからないけれど最初から持たないと決めることとは意味が違う。

「夫を説得したんです。ごく普通に妊娠したら、それを受け入れたい。私は子どもがいる家庭を望んでいる、と。でも夫は子どもはいらないの一点張り。どうしていらないのかと言ったら、『自分の人生が阻害されるから』って。ショックでしたね、あの言葉が」

 きみもてっきり子どもを望んでいないと思っていた。夫はぽつりとつぶやいた。そういえば、アカリさんは彼とつきあっているとき、子どものいる女友だちが愚痴っていると話したことがあった。だがそれは、あくまでも友だちの話。自分が子どもはいらないと言った記憶はない。

◆「それなら離婚して」と叫んだ

「夫とはそれからも性的な関係はありましたが、やはりきっちり避妊されてしまう。だんだん虚しくなってきて、私は行為を拒絶するようになりました。同時に、早くしないと出産できなくなってしまうという焦りがだんだん激しくなってきています」

 子どもがいらないなら離婚して、とつい先日、夫に叫んでしまったという。夫は静かな口調で、「それもしかたがないよね」と言った。

「夫はそろそろ起業したいと考えているみたい。だから子どもはもてない、と思い込んでいるんです。でも大変でもいい、私は子どもがほしい。

 義母も実母も、悪気はないんでしょうけど『子どもはまだ?』と言うんですよ。義母に全部打ち明けてしまおうかと今、思い悩んでいます」

 こんなことで苦しむとは思わなかった、彼もごく普通に結婚する段階で子どもを受け入れるつもりだと思い込んでいた、とアカリさんは何度も言って涙ぐんだ。

 あと1年、あと1年と引き延ばして結婚4年がたってしまった。もう時間がない。年内に彼の考えが変わらなかったら、「年末に引っ越します」と彼女は力なくつぶやいた。

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