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外回りから帰ってこない新入社員。“行き先”を尋ねると、驚きの答えにア然

日刊SPA! / 2024年4月5日 8時54分

ペーパーレスが進んでいる銀行だが、やはり紙文化は根強い。取引先が書類を誤って記入してしまった場合は、日にちに余裕があれば郵送で対応する。しかし日にちに余裕がない場合や、明らかに行員に落ち度がある場合は、取りに行くこともある。その役目はだいたい新入行員が担う。

「店から徒歩10分の取引先に行った新人の彼が、いつまで経っても帰ってこない。電話をしても出ない。何か事件に巻き込まれたんじゃないか? と不安になっていたところ、彼はしれっと帰ってきました」

帰店した彼からは良い匂いが漂ってきた。それが彼のいた場所を物語っていたという。「銭湯に行ってたの?」と尋ねると彼は一瞬、ばつが悪そうな表情を浮かべた。しかしその後の反応は、Aさんを驚かせるようなものだった。

◆開き直り、明るく説明

彼は「違いますよ。サウナです」と開き直って答えたらしい。

「ちょっとでも時間があるとサウナに入れることを“サウナチャンス”って言うんだとか、TikTokでバズってるサウナが取引先の近くにあったとか、楽しそうに説明してくれました」

かつてないほど生き生きとした顔をした彼に、Aさんは怒る気力も失ってしまったのだという。「好きなものに熱中するのはいいけど、業務外でやってね」と軽く注意をする程度にとどめたらしい。彼は後に地方店へ転勤した。今頃は好きなだけサウナに入っているのだろうか。

◆③彼氏の異動明細を調べて浮気を突き止めた

銀行に口座を持っている人間の異動明細を、行員は誰もが見ることができる。“頭取や芸能人の異動明細を調べると、本部に通報が行く”という都市伝説もあるが、定かではない。

本来なら異動明細は、取引先の口座にちゃんと融資のお金が振り込まれたか、きちんと運転資金に使われているかなど、仕事でしか使うことはない。

「ある女性の新人は、15時になると必ず異動明細を調べていました。初めは取引先の入出金を調べていて熱心だな、と感心していたのですが、大きな間違いでした」

彼女は異動明細の画面を睨みながら「あいつ、浮気してるじゃん」と呟いたのだという。

◆逆ギレされて、破局に……

近くを通りかかった新人の男性を捕まえて、彼女は説明を始めた。「見てよ、私と別れた後、コンビニで2万円引き出してる。その後、朝4時にまた同じコンビニで5000円おろしてるよ」と。「それがどうしたの?」と男性が聞くと「このコンビニ、ホテルの近くじゃん。女と行くためにお金を出して、その後でタクシー代のためにまた出金したんだよ」と。

「その名推理にも驚きましたが、彼氏の異動明細を毎日見ることにも驚きました」

新人の彼女が彼氏を問い詰めたところ、大当たりだったらしい。しかし異動明細をこっそり見られたことに逆ギレされて、破局に至ったのだとか。

――メガバンクの社員といえば、常識人をイメージするかもしれない。実際にはトンデモない行動をする新人たちが多数いるのだ。彼らは大量のマニュアルと“銀行の常識”に揉まれていくうちに、次第にマシになっていくことが多い。実は“銀行の常識”が“社会の非常識”だと、いずれ気づくことになるのだが……。

<文/綾部まと>

【綾部まと】
ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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