尊富士 凱旋パレードに5万5千人!五所川原市の総人口超えた!!
スポニチアネックス / 2024年5月2日 4時37分
大相撲春場所で110年ぶりとなる新入幕優勝、初土俵から所要10場所での史上最速優勝という歴史的偉業を成し遂げた尊富士(25=伊勢ケ浜部屋)が1日、故郷の青森県五所川原市でパレードを行った。優勝後初めての地元凱旋。県褒賞や市民栄誉賞の授与式で県内を飛び回り、計5万5000人の地元ファンから温かい祝福を受けた。
大相撲の歴史を変えたスーパースターの凱旋に、地元は熱狂の渦に包まれた。尊富士のパレードは2カ所で行われ、沿道に集まった観衆は金木地区に2万人、五所川原地区に3万5000人、計約5万5000人。五所川原市の総人口5万人を上回る人数だった。「たくさんの人に五所川原へ足を踏み入れてもらえて、県民が喜んでくれて、相撲をやっていてよかったなと思います」。自らが生み出した空前のフィーバーぶりに感慨を込めた。
五所川原地区で行われたパレードの出発時には、高さ約23メートルの立佞武多(たちねぷた)「素戔嗚尊(すさのおのみこと)」が登場。自身が使用する化粧まわしの図柄にもなっている地元の名物が花を添え「記憶に残るような最高のパレードだった」と興奮気味に話した。
五所川原市で第1号となる市民栄誉賞と、角界からは師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)以来の青森県褒賞も受賞した。それぞれの授与式には、母の石岡桃子さん(47)も出席。「これ以上の親孝行はない」と喜ぶ母に対し「恩返しすることが、生まれてきた子供としての責任」とりりしい姿を見せた。
夏場所(12日初日、東京・両国国技館)は、東前頭6枚目まで大きく番付を上げて臨む。春場所14日目に負傷した右足首の状態はまだ回復途上で不安視されるが「ケガに対して深く考える必要はないと思っている。それを乗り越えて強くなってきたので」ときっぱり。既に四股は踏めるようになっており「やれることはやっている。痛いけど皆さんの応援があれば治る」と前向きな姿勢を見せた。
地元の期待を一身に背負う25歳の若武者。「皆さんのおかげで優勝できたと思っています。皆さんの夢や希望になれれば、ますます頑張れます」。故郷に錦を飾り、故郷に感謝した。
≪この日の尊富士≫
▽10:00 青森県庁で宮下宗一郎知事を表敬訪問。県褒賞授与式に出席
▽11:30 五所川原市役所で佐々木孝昌市長を表敬訪問。市民栄誉賞授与式に出席
▽13:30 五所川原金木総合支所前で金木地区パレード出発セレモニー
▽14:30 金木地区パレード開始
▽15:30 立佞武多の館前で五所川原地区パレード出発セレモニー
▽16:00 五所川原地区パレード開始
▽16:30 五所川原市役所で記者会見
▽18:00 プラザマリュウ五所川原で地元後援会主催の優勝祝賀会
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