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大谷から水原容疑者が盗んだ7850万円の流れ判明 胴元に渡るまで「ベガスで現金化」と米ESPN報道

THE ANSWER / 2024年5月1日 10時21分

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

■米ESPNが伝える

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者が違法賭博に関与した問題について、米メディアが資金が胴元に流れるまでを詳報した。米スポーツ専門局は、水原容疑者が大谷の口座から盗んだとされる金の流れについて「ラスベガスのカジノ経由で胴元に流出」と報道。今回の件を第一報として報じていた記者が、送金先や現金化の流れなどを署名記事として伝えている。

 米スポーツ専門局「ESPN」は、3月に行われた韓国での開幕シリーズ中に今回の件を第一報として報じたティシャ・トンプソン記者の署名記事を掲載。「ショウヘイ・オオタニから盗まれた数百万ドル、ラスベガスのカジノ経由で胴元に流出」との見出しで、金の流れや仕組みなどを報じた。

 記事では「このオペレーション(業務)を直接知る複数の情報筋がESPNに語ったところによると、イッペイ・ミスハラがショウヘイ・オオタニの銀行口座から違法な胴元に送った一連の50万ドル(約7850万円)の支払いは、カリフォルニアとラスベガスのカジノに送られ、そこでお金はギャンブル口座に入金され、プレーイング・チップに変換され、後に胴元に支払うために現金化された」と伝えている。

 さらに「ミズハラの賭けを引き受けていたカリフォルニアのブックメーカー、マシュー・ボウヤーは、ラスベガスのカジノ、リゾート・ワールドの常連客だった。情報筋がESPNに語ったところによると、ミズハラは自分の負け分をボウヤーの仲間に支払い、その仲間はその金を南カリフォルニアのリゾート・ワールドとペチャンガ・リゾート・カジノにある自分の“マーカー”口座に送金したという」と続けている。

 カジノ内でギャンブルをするためにカジノが貸し出す短期無利息信用枠「カジノ・マーカー」を利用していたという。「彼らはマーカー口座からチップを引き出し、それでギャンブルをし、勝てば現金化した」という流れが出来上がっていたようだ。

 米司法省は、水原容疑者は大谷から1600万ドル(約24億5000万円)を搾取したとして、4月11日(日本時間12日)に銀行詐欺容疑で訴追したと発表。訴状によると、水原容疑者は2021年9月にギャンブルの胴元と賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したとされており、胴元への送金の際に、水原容疑者は大谷の銀行口座を使用していたという。

 訴状によると、水原容疑者は同年9月から2024年1月までの2年以上の間に1日平均25回、計1万9000回賭け、金額は1回10ドル(約1500円)から16万ドル(約2450万円)。捜査当局が持っている情報として、その期間に水原氏は計1億4200万ドル(約217億5970万円)勝ち、計1億8300万ドル(約280億4110万円)負けた。純残高はマイナス4067万8436ドル(約62億3320万円)となったという。(THE ANSWER編集部)

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