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羽田空港衝突事故、JAL機乗客の「動画」が示す現場 事故発生から20分足らずで乗員乗客全員が脱出

東洋経済オンライン / 2024年1月4日 17時25分

衝突事故が起きたときのJAL機の様子(画像は動画のキャプチャ)

「普通に着陸して衝撃はなかった。(その後)真横でエンジンが火を吹き始めた」

【写真】消火された後のJAL機(1月3日撮影)

1月2日、羽田空港のC滑走路上で起きたJAL516便(新千歳発・羽田行き)と海上保安庁羽田航空基地所属の航空機(MA722)による衝突事故。JAL機の乗客だった会社員の山家聡さんはそう話す。

JAL機に搭乗していた乗員乗客379人は18時5分に全員脱出した。事故当時の現場はどのような様子だったのか。4つの動画で振り返る(※外部配信先では動画を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

着陸後、機内から見た外の様子が冒頭の動画だ。煙を上げて燃えているのは左側の主翼部分と見られる。

乗員乗客379人が脱出へ

「なかなか(機体の)火が消えないので、あれ?と思っているところで、CA(キャビン・アテンダント)さんが『落ち着いてください!』と言われて、(非常口にある)スライダーで順番に飛行機から降りた」(山家さん)。

動画ではJAL機の左側から「緊急脱出スライド」を使って乗客が次々と外に出てきている様子がわかる。また、機体の先端部分には損傷があり、スライドの向こうで消火活動のための放水も見てとれる。

脱出時に機内では焦げくさい臭いがし、少し悲鳴が上がったが、パニックにはならなかったという。「(スライドを使った脱出は)先頭からどんどん誘導されていったので混乱はなかった」(山家さん)。

衝突事故の発生は17時47分ごろで、乗員乗客379人が脱出したのは18時5分。わずか20分足らずで400人近い人たちが非常口のスライドから外に出られたことになる。

左側の主翼から激しい炎

こちらは乗客が脱出した後に機体近くで撮影した様子。左側の主翼部分から激しい炎が上がっていることがわかる。

下の動画は遠目で見たJAL機の様子。機体の左側の主翼から上がる炎の消火活動が続けられている。山家さんによると「落ち着いて(スライドを)下りて、離れて機体を見ていて、火が回ったのは15分後ぐらい」という。

明らかになっていない事故の詳細

1月3日に国土交通省は事故当時のJAL機(JAL516)と海保機(JA722A)との交信記録を公開した。

この交信記録によると、海保機に滑走路進入への管制指示が出ていた形跡はないが、衝突の経緯や航空機の位置関係などは「現在調査中」ということで、詳細は明らかになっていない。

森 創一郎:東洋経済 記者

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