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AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳 つらいこと、嫌なことからは逃げてもいい?

東洋経済オンライン / 2024年3月24日 11時20分

プロデューサーであるつんく♂さんと起業家である孫泰蔵さん、異なる2人のプロフェッショナルによる対談、第2回(撮影:尾形文繁)

音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、連続起業家としてさまざまな事業を手がける孫泰蔵さんの対談。

2023年、つんく♂さんが『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』、孫泰蔵さんが『冒険の書 AI時代のアンラーニング』をそれぞれ刊行。お互いの著書を読み、仕事論からAI時代の話まで、深い話は尽きることなく盛り上がりました。

今回は、「従来型の学び」に疑問を投げかけ、「AI時代に必要な学びのあり方」について語り合います。第2回目(全6回)

*このシリーズの1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論

「お金」は世の中を変えるための「燃料」

つんく♂:孫さんのご著書(『冒険の書』)には、「なぜ学校に行かなきゃならないのか?」「なぜ勉強をしなきゃいけないのか?」といった、これまでの常識を問い直すことが書かれています。

【写真で見る】つらいこと、嫌なことからは逃げてもいい?AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳を力説する、つんく♂✕孫泰蔵氏

孫さんご自身はビジネスでものすごく成功されて、僕なんて足元にも及ばないほどのお金持ちだと勝手に思っています。

なぜ、こういう本を書こうと思ったんでしょうか?

孫:たしかに、僕は普通の人よりも金融資産を持っているといえるでしょうが、僕にとってのお金って、自分のために好きな車や家を買って楽しむものというより、世の中を変えるような、何か新しいものを生み出すために必要な燃料だと思っているんです。

燃料はやっぱり多いほうが、より遠いところへ、より高いところへ行けるので、若いときに燃料をたくさん持ちたいとは思いました。

孫さんが考える資本主義とは?

孫:資本主義って少し過激にいえば、お金を稼ぐゲームなんです。

資本(お金)を投下してうまくいくと、より大きな資本(お金)になって返ってきて、それをまた再投資すると、どんどん資本(お金)が大きくなる。だから、そのゲームをハックしようと思ったんです。

つんく♂:すごいなあ。しかも、孫さんは東大を出ためちゃくちゃ頭のいい方でしょう。学生時代にバンドにのめり込んだ僕とは大違い(笑)。それなのに、本では「学校なんて行かなくていい」「勉強なんてしなくていい」と書かれていますよね。

孫:僕はつんく♂さんと違って、やりたいことがわからなかったんです。もともと勉強なんて大嫌いでしたが、九州の田舎にいると「東京に出て日本のトップとされる大学に行けば、すごい人がたくさんいるんじゃないか。そういう人たちに会いたい」という夢や憧れがあったんですよ。

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