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【個別インタビュー】ソル・ギョング×イム・シワン共演「名もなき野良犬の輪舞」ビョン・ソンヒョン監督、「この作品のファンは90%以上が女性」その理由とは?

Wow!Korea / 2018年5月4日 9時46分

Q.そして、ノワール物にしては主役2人の罵詈雑言が少なく、言葉遣いがキレイだと感じますが。

そうです。わざと汚い言葉はなくしました。いままでソル・ギョングさんは、マッチョなキャラクターなどが多かったんですが、今回はジェホを話し方も優しくて、スイートで紳士的な男性として表現しました。

Q.そんなジェホ役に、ソル・ギョングさんをキャスティングした理由を教えてください。

ソル・ギョングさんはいろいろな作品に出演しているんですが、典型的なお父さん、庶民的なおじさんという役が多くて、1回もカッコつけた役をやったことがないんです。そういうのをすごく恥ずかしがる方で。それで、今回は漫画に出てくるギャングスターのような、新しいイメージを引き出したいと思ったんです。もともと線が太い方なので、そういう部分を上手く引き出せば、カッコいい感じになるのではないかなと。ソル・ギョングさんとお酒の席で会ったとき、「1度カッコつけた役を演じてほしい」と話し、さらに「セクシーさも出してほしい」とお願いしました。最初は恥ずかしかったのか、嫌だと断られたんですが(笑)。オーダースーツを着るのも、今回が初めてだったそうです。

Q.たしかに、セクシーさが漂うソル・ギョングさんの姿は新鮮でしたが、演出的にこだわった部分などはあるんでしょうか?

まず、ソル・ギョングさん自身がしっかりトレーニングをしてくださり、顔もシャープになり、衣装は体にフィットしたタイトなスーツをオーダーしたので、腕と胸の運動を集中的にされたようです。あと、ヘアスタイルもオールバックにしてもらったんですが、オールバックは映画「力道山」以来だったそうです。言葉遣いも、先ほど言ったように、優しい言葉遣いにしたり、軽薄にも見えがちな甲高い笑い声をトレードマークにしました。それで、ジョーカーを連想させるようにし、彼が持つ狂気を重くせず、ふざけた感じに見えるよう表現しました。

Q.もう1人の主人公イム・シワンさんは好青年のイメージが強いですが、ヒョンス役にキャスティンしたのはどうしてでしょうか?

2人とも同じなんですが、それまでのイメージを覆したいというのがありました。あと、シワンさんの顔は、ただキレイ、カッコいいというのではなく、美しさがあるんです。それがエンディングのシーンにも合うと思いました。シワンさんは最初、ヒョンスというキャラクターをとても重く捉えていたんです。でも、ヒョンスの成長期でもあるので、序盤はシワンさんが持つ少年らしさを生かし、徐々に男になっていく姿を見せていこうという話をしました。例えば、序盤は彼のイメージそのままに、温かさや可愛らしさもあるんですが、母の死や、ジェホに自分は刑事だと告白するという段階を経て、冷たい部分を出していきます。その変化を見せたいと思いました。

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