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日本で「空飛ぶクルマ」に乗れる時代が来るかも。しかもけっこうすぐ

ASCII.jp / 2024年4月29日 17時0分

SusHi Tech Tokyo 2024 「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ
アメリカのJoby AviationによるeVTOL「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ

■商用化に向けて動き始めた「空飛ぶタクシー」を見てきた

 昔のSF作品に出てきて、(その時点では夢のような話だったが)現代ではもう実現しているモノって、けっこうあると思う。

 例えば遠隔地から相手の顔を見て話せる機械(スマートフォン)とか、腕時計型のコンピューター(スマートウォッチ)とか、架空の世界に入り込めるアイテム(ヘッドマウントディスプレー)とか。

 そういう“過去に未来的だった発想”の中で、なかなか実現しないのが「空飛ぶクルマ」だ。しかし、実はもう、実用化はすぐそこまで来ているのかもしれない。

 国内航空会社大手のANAが、アメリカのJoby Aviationとパートナーシップを締結して、同社のeVTOL「Joby Aviation S4」を用いた旅客輸送サービスの実現を目指しているのだ。

  簡単に言うと、日本でも空飛ぶタクシーに乗れる時代が来るかもしれないということ。

 Joby Aviation S4の実物大のモックアップは、現在東京の臨海エリアで実施中の大型テックイベント、「SusHi Tech Tokyo 2024」内の、ショーケースプログラムで展示されている。

SusHi Tech Tokyo 2024 「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ
これが空を飛んでいたらかっこいいだろうなあ

 一見した感じは、巨大なドローンのようでもあり、どことなくスペースシャトルのような雰囲気も持っているデザインだ。

 すでにエリアLOVEWalkerとASCII.jpでは、この空飛ぶタクシーについて記事で触れている。

 今回は、この空飛ぶタクシーがどれぐらい便利なのか、ショーケースプログラムで何が見られるのかについて、より詳しく紹介しよう。

■実物大なだけあって迫力は十分

 詳細を解説していこう。

 Joby Aviationは2009年設立のスタートアップで、設立以来、エアタクシーの開発を続けている企業だ。これまでにトヨタ自動車や、米航空会社大手のジェットブルー航空、デルタ航空からの出資を受けており、ニューヨーク証券取引所にも上場済み。

 いくつかのモデルを制作してきた同社による、(発表されている機体の中では)もっとも新しいモデルがJoby Aviation S4。その実力は最高時速320km、最大積載量450kg、航続距離160kmと実用レベル。

SusHi Tech Tokyo 2024 「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ
ヘリコプターと比較すると、飛行時の音が非常に小さい

 同じようなことができる航空機としてヘリコプターが思いつくが、Joby Aviation S4の飛行時の騒音は45dBA(人間の可聴域を考慮すると、45dB相当)と非常に静か。45dBAの騒音は「屋内にいるとき、屋外から聞こえてきても気にならない程度」の音量。なので、例えば、夜にたくさん飛んでいたりしても、騒音の問題が起きない。

 Joby Aviation S4とANAは2022年にパートーナーシップを提携しており、現在は商用利用に向けて動いている最中と発表している(本題から逸れるので本稿では紹介しないが、関連するニュースが国内のいくつかの企業から発表されているので、興味のある方は調べてほしい)。

 SusHi Tech Tokyo 2024で見られるのはモックアップではあるものの、造りは精巧で、実物大なだけあって迫力は十分。「こういうのが空を飛んでいたら、かなり未来っぽいな」と思わせられる。

SusHi Tech Tokyo 2024 「Joby Aviation S4」の実物大モックアップ
SusHi Tech Tokyo 2024では空飛ぶ車の乗車体験ができる!

■空を飛んでいるときの視界も体験できるぞ!

 ちなみにSusHi Tech Tokyo 2024では、Dream Onを技術パートナーとしたブースで「空飛ぶクルマ」の乗車体験もできる。

 コックピットの模型に乗り込んで、ヘッドマウントディスプレーを装着することで、東京都の上空を飛行している360度の映像を楽しめるという内容。映像はよく作り込まれており、飛行機とはまた違った視点で空を飛ぶ楽しさが味わえるぞ!

 空飛ぶクルマの現在地を知り、一足早く乗車体験もできる、SusHi Tech Tokyo 2024のショーケースプログラム。会場の一つである日本科学未来館は5月26日までオープンしている(5月7日、5月14日は休催)。ぜひ足を運んでほしい。

「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラム概要

【開催期間】 2024年4月27日(土)〜5月26日(日)

【各会場開催日程】 ・日本科学未来館 4月27日(土)〜5月26日(日)  ※5月7日(火)、5月14日(火)は休催 ・シンボルプロムナード公園 5月12日(日)〜5月26日(日) ・海の森エリア 5月12日(日)〜5月21日(火) ・有明アリーナ 5月17日(金)〜5月21日(火)

SusHi Tech Tokyo 2024 ショーケースプログラム

【URL】 https://www.sushitechtokyo2024-sc.metro.tokyo.lg.jp

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