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親には言えない…! 俺たちのバイブル『電影少女』を振り返る 女子はどう見ていた?

マグミクス / 2023年10月11日 20時10分

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■ 大人になったいまこそ読みたいあの頃の「バイブル」

 桂正和先生によるマンガ『電影少女』は、1989年12月発売の集英社「週刊少年ジャンプ」51号で連載が始まるやいなや、爆発的な人気を呼びました。「あい編」「恋編」と続き、1992年に連載が終了したにもかかわらず、2018年に西野七瀬さん、2019年に山本美月さん主演でドラマ化され再び注目を集めます。

 同作は、主人公が観ていたビデオから実体として現れる少女=「ビデオガール」たちを主軸に描く恋愛マンガです。恋に悩む多感な男子高校生とビデオガールの交流が、繊細な心理描写を交え描かれていきます。

 そうした甘酸っぱい青春模様もさることながら、その刺激的で艶っぽい絵柄も大いに注目を集めます。ネット上の声を拾ってみると、「努力を学んだのは『ドラゴンボール』『スラムダンク』だけど、大人の階段を登らせてくれたのは『電影少女』」「桂先生の絵柄はCG全盛の現代マンガと比べても最高レベル」といったものが見られます。

 特に秀逸といわれているのが、薄くて柔らかい布の「シワ」描写でしょう。他の作品を評する際にも、「『正和シワ』に匹敵する」などといった言い回しが見られるように、リアルで美しいシワ表現が知られます。2023年現在なら謎の光や湯気により隠される部分が明確に描かれているシーンもたびたび見られました

 もちろん、そうした描写だけで終わらないのが同作の魅力でもあります。男の子が一度は想像するであろう妄想を洗練し磨き上げ具体化したようなストーリーは、やはり男性からの支持を集めた要因のひとつと考えられる一方、連載当時に同作を読んでいた女性のなかからも「ストーリーにドキドキしていた」「話の展開がおもしろい」といった声が多く聞かれ、登場キャラのリアルな心理描写を描ききった恋愛漫画として、女性からも人気だったことがうかがえます。『電影少女』は決して艶やかなシーンに特化したものではなく、真面目な恋愛のストーリーのなかで刺激的な描写が入ってくるからこそ、余計ドキドキさせてくれる作品でもあったのです。

 2018年から、上述のように2本の実写ドラマ版『電影少女』が放送されました。さすがに性的表現などは大きく抑えられていたものの、ネット上では「想像を上回る面白さでびっくり」「切なさや感動もあり原作ファンじゃない人でも楽しめると思う」との声が続出し、マンガ実写化ドラマとしては異例なほど、原作ファンからも高評価を獲得していた模様です。

『電影少女』を連載当時に読んでいた人も、いまでは相応の大人になったはず。あらためて読んでみると、当時は気づかなかったキャラの心の動きが発見できるかもしれませんね。

(LUIS FIELD)

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