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Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も

ITmedia Mobile / 2024年4月17日 12時18分

 Back Marketのビジネスモデルは「手数料」に基づいている。製品に販売に対して約10%の手数料を、プラットフォームの使用料として製品価格から1%未満の手数料を販売業者から徴収している。また、同社はカスタマーサポートや保証サービス、物流や決済サービスも提供しており、こられの手数料も同社の売り上げにつながっている。

 販売業者はBack Marketの厳格な審査を通過する必要があり、販売する際も、Back Marketが設けた28のチェックポイントを検証する必要がある。チェックポイントはボタン、カメラ、各種センサー、Wi-FiやBluetooth、マイク、スピーカー、タッチパネル、バッテリーなど多岐にわたる。日本では40~50社の販売業者がBack Marketに登録しているという。

●バッテリー容量は80%以上を担保 夏には“100%保証”サービスも予定

 品質面での1つの基準が、バッテリー容量が80%未満のものは販売しないこと。「80%を切ると、デバイスの機能が劣化していると考えられる。また、バッテリーを節約するためにパフォーマンスを落とす可能性がある」(イノベーション・ラボを率いるケウィン・シャロン氏)というのが理由だ。

 ただしBack Marketでの購入時にバッテリー容量が何%かの数値は提示していない。Back Marketで販売している製品には、A~Cの3グレードで分けられているが、バッテリー容量とは関係なく、あくまで外装の状態を示すもの。Aグレードで購入した場合でも、バッテリー容量が80%の可能性もあれば100%の可能性もある。

 あえてバッテリー容量を明記しないのは、Back MarketのWebサイトの作りにも関係している。他の中古サイトだと、例えば同じiPhoneでも、状態の異なる複数の製品を掲載しているが、Back Marketでは1つの機種で1製品しか掲載していない。1機種ごとの詳細を見たいというニーズもあるだろうが、煩雑な面もある。「それをやりたくない人もいる。それこそ、デバイスに関してそこまで関心が高くない人はやらないのでは」(山口氏)と考え、個別には掲載していない。

【更新:2024年4月18日18時20分 山口氏のコメントについて、一部、趣旨にそぐわない点があったため、修正しました。】

 ただ、Aグレードの製品を購入したのに80%のバッテリーが当たるのは納得がいかないだろう。そこで、Back Marketでは、30日以内なら他の製品と交換する保証サービスを無料で提供している(他に1年以内の製品保証もある)。「この保証があるので、安心して買っていただきたい」と同氏。

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