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Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も

ITmedia Mobile / 2024年4月17日 12時18分

 さらに、欧州ではバッテリー容量100%を保証するグレードを提供しており、日本でも2024年夏に提供する予定だという。これは、既存の価格に数千円をプラスすることで利用できるそうで、例えば外装はCグレードでもバッテリーは100%の製品を購入することも可能になる。

●日本の成長率は世界一 売れ筋は「iPhone 12」や「iPhone 13」

 日本でのリファービッシュ市場は2.9兆円といわれており、そのうち携帯電話やスマートフォンの市場規模は700億円。全体の中では2~3%にすぎないが、2022年から2023年の成長率は17.1%と、他のカテゴリーよりも高い数値を示している。

 一方で、日本ではまだ中古やリファービッシュの製品を所有する率が低く、Back Marketの調査では、中古・リファービッシュのスマートフォンを使用している割合は8.7%にすぎなかった。ただ、品質が高ければ中古スマホの購入を検討すると答えたユーザーが49.2%おり、中古でも品質が高いことが伝われば、成長の余地がまだある。

 実際、Back Marketの日本での取り扱いは右肩上がりに伸びており、山口氏によると、成長率だけを見れば世界一だという。ただ、日本での売り上げ比率は「1桁パーセントほど」といい、市場拡大はこれから。Back Marketは日本での事業を強化すべく、社員数を2023年から倍増して15人にした。カスタマーサポートだけでなく、エンジニアやデザイナーも日本人を採用している。「日本の需要に合わせた開発が成長の一因だと考えている」と山口氏は手応えを話す。

 そんな日本市場で特徴的なのは、Back Marketでスマートフォンを購入するユーザーの中で、若年層と女性が多いことだ。年齢で見ると18歳~30代前後が7割、性別だと女性が3分の1ほどを占めている。これは、Back Marketのサイトに、若者が好むポップなデザインを採用していることが1つ、功を奏しているようだ。検索による流入も強化しており、例えばGoogleで「iPhone 中古」と検索すると、Back Marketのページが上位に表示される。オンラインやオフラインの広告も積極投下し、認知拡大に努めている。

 売れ筋の製品も一般的な中古スマホ市場と異なり、発売から2~3年程度の、比較的新しい製品が売れる傾向にあるという。2023年10月~2024年3月のベストセラーを見ると、iPhoneでは「iPhone 13」「iPhone 12」「iPhone 13 Pro」がトップ3に並ぶ。他の中古市場だと「iPhone 8」「iPhone SE(第2世代)」が売れ筋の中心だが、より新しく、スペックの高い製品がBack Marketでは売れている。

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