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立ち話が“宝の山”に 8人の声を聞き分けられたAI文字起こし「Klang」の実力

ITmedia NEWS / 2026年10月8日 17時46分

立ち話が“宝の山”に 8人の声を聞き分けられたAI文字起こし「Klang」の実力

 AIはプログラミングの世界で革命を起こしつつあるわけだが、ソフトウェア開発とは関係のない人たちに大きな恩恵を与えたのが、音声からの文字起こしではないだろうか。

 以前は録音を聴きながら人間がタイピングして文字化するしかなかったわけだが、慣れた人でも1時間の書き起こしに数時間を要する。書き起こしのアウトソーシングを請け負う事業者もあり、それだけ需要も大きければ負担も大きい作業であった。

 AIを使った文字起こしサービスは、開発中のβバージョンは無料で利用できたりしたものだが、現在はほとんどのサービスが開発を完了し、有料プランへと移行している。またボイスレコーダーとセットで文字起こしおよびサマリー化を自動化するサービスも人気があるところだ。筆者は今のところ「Plaud」を契約し、便利に使っているところである。

 Plaudは、録音の音声データを元にサマリーを作るのは非常に得意である一方、単純な文字起こしの精度はそれほど良くないところが課題である。例えば話者が複数人いた場合の話者判別は、インタビュー記事や対談記事などを執筆する上で欠かせないところである。

 インタビュー取材は、質問に対する回答という形で聞き手と話し手が分離されているが、立ち話のような雑談では誰かがその場を仕切るというわけでもなく、会話や相づちがかぶったり、明確なQAスタイルになっていない。こうした録音で話者を分離するのは、既存の日本語向け音声書き起こしサービスではかなり難しいようだ。

 現在いろんなサービスを試してみているところだが、その中でも今後注目しておきたいのが、スウェーデンの「Klang」というサービスである。スウェーデン語モデル「Klang Pianissimo」の開発経験をベースに、日本語音声認識モデルの学習を近く開始する予定で、研究開発や海外展開のため新たに約2.4億円の資金調達を行った。日本はその重点市場の1つである。

 これまで北欧を中心に事業を展開しており、DACH地域(ドイツ、オーストリア、スイス)とベネルクス地域(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)での展開も進めている。2026年8月には日本語版の提供を開始している。ただし現在のモデルはKlang Pianissimoではなく、別の日本語モデルだ。

●実際の結果

 先日、京橋で開催された「CREATORS EDGE 2026」というイベントを取材した。写真・映像クリエイターのセミナーと、機材展示が同時に見られるという展示会である。Plaudのレコーダーを回しっぱなしにして各ブースを取材し、途中知り合いのカメラマンたちに会ったので、そこで立ち話的に情報交換をした。

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