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「数字のセンスがない人」か一発でわかる意外行動 「1,000,000→100万」の一工夫でできる人に変身

東洋経済オンライン / 2024年5月2日 9時30分

今回は「単位」について取り上げ、誰でも簡単に数字センスが身につく意外なコツを紹介します(写真:cba/PIXTA)

「数字に弱く、論理的に考えられない」

「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」

「魅力的なプレゼンができない」

これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。

今回は「単位」について取り上げ、誰でも簡単に数字センスが身につく意外なコツを紹介する。

並んだ「0」を数える謎の時間

仕事柄、ビジネスパーソンに数字で考え、数字でコミュニケーションするためのスキルを研修などで指導します。

これまで延べ2万人以上に指導してきましたが、これだけの人数とお会いし研修の現場で様子を観察していると、いろんな“実態”を目の当たりにします。

ある企業の研修において、グループワークにて市場規模の概算をする場面がありました。参加者はホワイトボードにたくさんの数字を書き込みながら議論を進めています。

あるグループのホワイトボードを見ると、次のような記載がされていました。

127,000,000,000円

4,000,000,000円

----------------------------

131,000,000,000円

おそらくこのグループのメンバーは「1270億円と40億円を加えて、1310億円になる」という計算をしたかったものと考えられます。

しかし、この計算をするのにこれほど「0」を書き並べる必要があるでしょうか。次のような計算だけで済む話のはずです。

1270+40=1310(億円)

じつはこのような例は決して珍しいことではありません。入社1年目のビジネスパーソンはほぼ半数が、さらに驚くことに、ベテラン社員でも「0」を一生懸命に書き並べ、「いちじゅうひゃくせんまん……」と桁を数えながら計算するのです。

この例に代表されるように、小さい桁の数字を扱った計算はできても、桁の大きい数の計算になると途端にパフォーマンスが落ちるケースが多々見られます。

しかし、ビジネスパーソンはキャリアを積めば積むほど、大きな桁の数字を扱うようになります。入社1年目が仕事で扱う金額と、経営トップが仕事で扱う金額は桁が違います。

この事実に焦点を当てるだけでも、大きな桁の数字に慣れ親しんでいないことはビジネスパーソンのキャリアアップを邪魔することがわかります。

「単位」を使いこなす人がビジネスではうまくいく

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