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今期上方修正:アスモ、介護事業の入居率・稼働率改善が想定超

財経新聞 / 2024年4月29日 16時48分

 アスモ(東証スタンダード)。2006年にシンワ(食肉卸し)とオックス(居酒屋店など展開)が統合。業態転換を図り、2013年に持ち株会社化。傘下企業の業態は、以下の3事業。

 2023年3月期の売上高順にみると・・・

★アスモフード事業: 75億3200万円。高齢者介護施設向け給食&病院食が主軸。

★アスモ介護事業: 55億1300万円。訪問介護サービスや有料老人ホームの運営が主体。2019年8月からは、「介護保険タクシー」の事業にも進出している。

★アスモトレーディング: 41億9600万円。食肉の輸出入、食肉及び食肉加工品の販売。歴史は長い。2004年に国内初となる、メキシコ産チルド牛肉の取り扱いを開始。

 アスモトレーディングの実績が取り扱い食材の範囲を広げ、その延長線上にアスモフードサービスが登場してきたことは容易に想像がつく。が単純に「介護施設向け給食」->「介護事業(施設運営)」と捉えるのは、いささか無理を覚える。「咀嚼して説明して欲しい」と問い合わせた。返ってきた答えは「・・・・・・・・・・」だった。

 介護事業に拘ったのには、訳がある。アスモ発の最近の資料に「基幹事業であるアスモ介護サービス事業とアスモフード事業における・・・」の表現が見受けられるからだ。

 またこんな事実を目の当たりにしたからだ。今2024年3月期「3.2%減収、15.5%営業増益、29.2%最終増益」で立ち上がったが、中間期開示と並行し昨年11月に「1.9%増収(201億円)、29%営業増益(4億3000万円)、46.8%最終増益(3億円/過去最高益更新)」へ上方修正。

 そして中間期実績でアスモトレーディングが営業減益となったのに対し、アスモ介護は2億3300万円/売上高営業利益率4.3%と、アスモフードの1億5400万円/3.96%をも上回る実績を残したからだ。手元の四季報の【上振れ】の見出しで始まる業績欄も介護事業に関し、「入居率、稼働率改善が想定超」としている。

 介護事業の動向がアスモの今後を考える上で、ポイントとなると捉えることが出来る。23年12月時点で「訪問介護拠点:35カ所」「居宅介護支援拠点:12カ所」「有料老人ホーム:7カ所」に、約1400名のスタッフがことに当たっている。

 施設に入居し3月に104歳を迎える父にアスモが展開している、介護資格を有する運転手・スタッフ同伴の「介護タクシー」「介護旅行」(詳細はHPをご覧あれ)の話をした。「フルーツ狩りや日帰り温泉ツアーなどもあるのか、施設を移ろう」と目を輝かした。

 アスモの本稿作成中の時価は300円台半ば、予想税引き後配当利回り2.2%余。PBR0.76倍。好配当利回りの享受もよし、PBR対応策期待の値上がり益も期待するのもよしか・・・

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